2015年05月
La proiezione(the projection)
個展開催のお知らせ
お知らせ
7月4日(土)と5日(日)の二日間、中野の Galerie紅葉山にて、人生初の個展を開かさせていただくこととなりました。私が製作しましたヴァイオリン、分数ヴァイオリン(1/4,1/2)、そしてヴィオラを展示させていただく予定です。
会場での試奏もできますので、たくさんの方々に私の作品を、弾いていただけたらと思います。ヴァイオリンに触れたことがない方や、お子さんにもこの機会に是非、ヴァイオリンに触れていただければ、うれしいです。
皆様のご来場を心よりお待ち致しております。
日時: 7月4日(土)午後12時から午後7時まで
7月5日(日) 午後12時から午後5時まで
会場: Galerie 紅葉山 東京都中野区中野2丁目(紅葉山公園横)
最寄駅:JR・地下鉄東西線中野駅より徒歩7分
地下鉄丸ノ内線新中野駅より徒歩10分
Il ponticello
趣味などでヴァイオリン製作をやられている方のご参考になればと、作業の工程をご紹介します。
市販の駒はこんな感じです。駒には、たくさんのモデルがあります。今回は、デスピュウの一番高級なTre alberiを使います。2006年に購入したものです。
駒をのクオリティーは、素材と切り方が大きな要因を占めます。メーカーもそんなことはわかっているので、一番高いクオリティーのものを買えば、間違いはありません。
写真では見にくいですが、横に入っている線、木目はまっすぐで、間隔が規則的、幅はある程度詰まっている(ヴァイオリンには)ものが、いい駒だと思います。縦に入っている縞模様も重要で、これがあればあるほど音には良いとされています。これも、規則的に入っているものがいいものです。写真を取り忘れましたが、裏面は、この模様が点々になっていて、これも規則的にまんべんなく入っているものが良いです。あとは、色が赤みが帯びているものは、私は好きです。そして、手で曲げてみて、しっかりしているものを選びます。テーブルなどの上で、近くから落としてみて音を聞いて、選ぶ人もいます。
駒にはたくさんのモデルがありますが、幅の大きさもいろいろあります。市販されているもので、39~43mmくらい種類があります(ヴァイオリン用)。この幅は、楽器によって変わります。楽器のF字孔の上の穴の間隔と、バスバーの位置などによって変わります。あとは、音響の調整にも変えることがあります。
現代の作者は、通常41~42mm.がスタンダードです。この駒は、42mmのものですが、今回私は41mm.にしたいので、両サイドをカンナで削ります。
横から見ると、繊維が平行に駒の中心から見て垂直に走っているのが、よくわかります。これは、正しく切られているということです。これが斜めになっていたりすると、クオリティーが落ちます。縦の線は、機械で削った傷です。
これが若干斜めの場合は、表と裏を決めるときに調整します。楽器に駒を立てる時は、テールピース側に傾くので(アーチングがあるため)、その時にまっすぐになるように、どちらの面をテールピース側にするかを決めます。
駒の縞模様の面をテールピース側にするとか、点々の面をテールピース側にするとか、人によって意見が分かれますが、私は、繊維の走り方を見て、その時その時決めます。
駒足の厚みは4.2~4.5mm.がスタンダードです。今回私は、4.3mm.にします。
まずは、テールピース側になる面の平面を出します。かんなで削っていきます。
厚みを図ります。今、5.2mm.あるので、0.9mm.ほど削ります。先ほど出した平面は触らずに、指板側の面を削っていきます。その際は、駒足の方だけを削ります。上の部分は今の時点では、そのままで触りません。
こんな感じで、厚み出しは終了です。あとは、楽器に合わせて駒足を合わせていきます。
ちなみに、ノギスを不自然な感じに持っているのは、右手でカメラを構えているからです。。。カメラのシャッターも右手で押すようにできているし、ノギスも右手で測るようにできているし、世の中、右利き仕様で困ります。
カメラは、タッチパネルでシャッターをきれるのですが、片手では無理なので、、、。せめて左利き用のノギスがあれば、と思うのですが、それはそれで不自然な気もします。そもそも数字を逆に書かなくてはならないし。。。左利きの私の愚痴でした。。。
市販の駒はこんな感じです。駒には、たくさんのモデルがあります。今回は、デスピュウの一番高級なTre alberiを使います。2006年に購入したものです。
駒をのクオリティーは、素材と切り方が大きな要因を占めます。メーカーもそんなことはわかっているので、一番高いクオリティーのものを買えば、間違いはありません。
写真では見にくいですが、横に入っている線、木目はまっすぐで、間隔が規則的、幅はある程度詰まっている(ヴァイオリンには)ものが、いい駒だと思います。縦に入っている縞模様も重要で、これがあればあるほど音には良いとされています。これも、規則的に入っているものがいいものです。写真を取り忘れましたが、裏面は、この模様が点々になっていて、これも規則的にまんべんなく入っているものが良いです。あとは、色が赤みが帯びているものは、私は好きです。そして、手で曲げてみて、しっかりしているものを選びます。テーブルなどの上で、近くから落としてみて音を聞いて、選ぶ人もいます。
駒にはたくさんのモデルがありますが、幅の大きさもいろいろあります。市販されているもので、39~43mmくらい種類があります(ヴァイオリン用)。この幅は、楽器によって変わります。楽器のF字孔の上の穴の間隔と、バスバーの位置などによって変わります。あとは、音響の調整にも変えることがあります。
現代の作者は、通常41~42mm.がスタンダードです。この駒は、42mmのものですが、今回私は41mm.にしたいので、両サイドをカンナで削ります。
横から見ると、繊維が平行に駒の中心から見て垂直に走っているのが、よくわかります。これは、正しく切られているということです。これが斜めになっていたりすると、クオリティーが落ちます。縦の線は、機械で削った傷です。
これが若干斜めの場合は、表と裏を決めるときに調整します。楽器に駒を立てる時は、テールピース側に傾くので(アーチングがあるため)、その時にまっすぐになるように、どちらの面をテールピース側にするかを決めます。
駒の縞模様の面をテールピース側にするとか、点々の面をテールピース側にするとか、人によって意見が分かれますが、私は、繊維の走り方を見て、その時その時決めます。
駒足の厚みは4.2~4.5mm.がスタンダードです。今回私は、4.3mm.にします。
まずは、テールピース側になる面の平面を出します。かんなで削っていきます。
厚みを図ります。今、5.2mm.あるので、0.9mm.ほど削ります。先ほど出した平面は触らずに、指板側の面を削っていきます。その際は、駒足の方だけを削ります。上の部分は今の時点では、そのままで触りません。
こんな感じで、厚み出しは終了です。あとは、楽器に合わせて駒足を合わせていきます。
ちなみに、ノギスを不自然な感じに持っているのは、右手でカメラを構えているからです。。。カメラのシャッターも右手で押すようにできているし、ノギスも右手で測るようにできているし、世の中、右利き仕様で困ります。
カメラは、タッチパネルでシャッターをきれるのですが、片手では無理なので、、、。せめて左利き用のノギスがあれば、と思うのですが、それはそれで不自然な気もします。そもそも数字を逆に書かなくてはならないし。。。左利きの私の愚痴でした。。。
I piroli(ペグ)
今日は、ペグを削りました。一昨日指板を接着したヴァイオリンは、昨日ネックを仕上げ、今日は、ネック部分のリタッチとぼかしの作業のため、ニス部屋に。そのあいだに、セットアップで使うペグと駒を用意しておきます。
まずは、ペグとエンドピン(ボタン)を削ります。
ペグはこの状態で市販されています。ちなみに、こちらはブルガリアのメーカーのもので、ハートモデルです。ハートモデルはお高いのですが、かわいいので、普段の私の楽器はこれを使っています。
削る前には、必ず、ナイフでリングの手前のをころに切り込みを入れておきます。これは、削るたびに入れなおします。これをしないと、リングに傷がついたり、最悪リングの部分ごと削り取れてしまいます。
ペグシェーパーは、あらかじめ自分のリーマー(ペグ穴を削る道具)に合わせて調節しておきます。一度調節したら、次に研ぎが必要になるまでは、同じ状態で使えます。
大きな穴から順に、鉛筆削りの要領で削っていきます。
最後に、サンドペーパーできれいにします。写真では、見えにくいのですが、手の中にサンドペーパーを握っています。ペグをくるくる回しながら、角度を崩さないようにかけていきます。荒いペーパーから細かいものまで順にかけていきます。
今日は、ここまでです。あとは、実際に楽器につけて、長さを決めていきます。
まずは、ペグとエンドピン(ボタン)を削ります。
ペグはこの状態で市販されています。ちなみに、こちらはブルガリアのメーカーのもので、ハートモデルです。ハートモデルはお高いのですが、かわいいので、普段の私の楽器はこれを使っています。
削る前には、必ず、ナイフでリングの手前のをころに切り込みを入れておきます。これは、削るたびに入れなおします。これをしないと、リングに傷がついたり、最悪リングの部分ごと削り取れてしまいます。
ペグシェーパーは、あらかじめ自分のリーマー(ペグ穴を削る道具)に合わせて調節しておきます。一度調節したら、次に研ぎが必要になるまでは、同じ状態で使えます。
大きな穴から順に、鉛筆削りの要領で削っていきます。
最後に、サンドペーパーできれいにします。写真では、見えにくいのですが、手の中にサンドペーパーを握っています。ペグをくるくる回しながら、角度を崩さないようにかけていきます。荒いペーパーから細かいものまで順にかけていきます。
今日は、ここまでです。あとは、実際に楽器につけて、長さを決めていきます。